古儀茶道藪内流の精神を味わいながら、伝統文化を和やかに学ぶ研究会のご案内です。

古儀茶道薮内流新宿研究会
古儀茶道藪内流新宿研究会のご入会案内

イベント 2018

2018年末の稽古と忘年会

2018年12月15日

(参加者:岡口存快、城島幸子、荒木貴裕、m.m、宮下文子、松久保忠宏、 小松尚子、上田福子、野口昌美、渡辺利章、野地芳司、中村良子、c.k、瀬川隆生、瀬川知恵子、福本敦子)

12月15日 2018年内最後のお稽古は、寒中点前の再確認から始まりました。
皆で炉を囲み先生による割稽古でお点前を見直しするいい機会となりました。
その後、お稽古納めの恒例となりました2グループにわかれてのミニお茶席をスタート。
まずは、濃茶から。今回のお菓子は、ふくや製の「織部饅頭」。
ちなみに「ふくや」製のお茶菓子は、古儀茶道藪内流新宿研究会でしか食べられない貴重で且つ生徒の中では一番人気!
いつも楽しみにしているお菓子です♪
濃茶のあとは、グループを入れ替えて、お薄をいただきミニお茶席は終了。

そして!!こちらもまた年末恒例となりました「忘年会」を開催。
今年も「各自1品づつの持ち寄り」ということでしたが、今年は昨年よりも生徒が増え、それぞれの出身地の名産品や、手作りのチラシ寿司や卵焼き等、とても豪華な卓になりました。
乾杯は、世界三大貴腐ワインのハンガリー産トカイ。
甘口のワインでスタートした会は、今年はイベントが盛りだくさん。

合唱をやっているという同じ趣味を持つ生徒がいたりということから始まった「第九」の合唱や、プロ並みのヨーデルの披露、賞品付きクイズ大会など、普段はお茶のお稽古でしか接しない生徒同士の意外な趣味や特技を知ることもできる楽しい時間を過ごしました。
また各自の1年の振り返りを発表し、あっという間の1年を思い返す時間でした。
反省と共に来年からの一層の精進を皆で誓い合い2018年を締めくくりました。
(文責 福本敦子)

羽根木公園茶会参加 星辰会

2018年12月2日

(参加者;松久保忠宏、瀬川隆生、瀬川知恵子)

松久保氏の紹介で織部流の茶会に参加することになった。
場所は、世田谷区の羽根木公園内の茶室。世田谷区には、20年以上前に、2年ほど住んだことがある。跳びぬけて文化の高い地区とは感じていたが、こんな日常の公園内に、かくも立派な茶室施設があったことに驚く。年間の担当席主が決まっていて、表千家、裏千家、鎮信流、江戸千家、織部流、大日本茶道学会、煎茶二条流などの名前が貼りだされていて興味深かった。小間での表千家による濃茶席と裏千家の薄茶席が1席ずつ、そして広間での織部流の薄茶席が1席に点心という構成だった。
いつも四谷地域センターの稽古では、消防法から電気の釜を使用しているので、本物の炉の炭火は嬉しかった。体の芯から温まる気がした。どんよりした12月の寒空に、古い羽根木公園の茶室の佇まいは味わい深かった。
お目当ての織部流茶席では、男性が少ないせいもあり、表千家茶席に続いて、瀬川代表が正客に押し出された。初めて見る織部流点前は、目を見張る美しさだった。武家点前と感じるのは、お辞儀の仕方。両手を握って、膝の両脇につけたままお辞儀をするのだ。戦国時代の武士同士の挨拶を見ているようだった。
お点前は、立派で難しく美しい。少し、藪内流に似ている個所もあった。正客から3客までの主菓子は貴人の高杯で出され、勿論、織部饅頭。たっぷりした敷き紙を目の前でホワッと広げる扱いがドラマチックだった。何から何まで他の流派にない点前作法に感動した。仙台の伊達藩や山形などに多くのお弟子さんを抱えているとのことだった。

松久保氏がコンタクトしてくださった織部流の熊谷宗和先生は、温厚なお人柄で、品の良さが際立つ。古田織部と藪内の関係からか、お会いした最初から歓待の雰囲気で居心地がよかった。熊谷先生には、快く、東京では数少ない本格的な茶室を持つデパート、新宿の京王デパートでイベント時に開催される茶会の席主担当に当研究会を推薦していただき、京王デパート側からも歓迎の言葉をいただいた。本格的実践稽古の場が、また一つ増えることになった。松久保さんと冗談で「私たちもできないかしら」と話していたことが、織部と藪内のご縁で、新宿でも良いご縁に繋がった。(文責 瀬川知恵子)

早稲田大学 大隈講堂 大控室呈茶立礼席

2018年11月30日(金)

(参加者:小松尚子、松久保忠宏、瀬川隆生、瀬川知恵子、c.k)

午前九時からの呈茶席に合わせて、家を出たのは七時前。
少し風は冷たいが、青空の広がる気持ちのいい朝だ。
駅から少し迷って八時半を少し回って大隈講堂に到着。
青空はますます澄んで美しい。
大控室に着くと、Mさんはお抹茶缶をはいているし、Kさんは懐紙と黒文字及びお菓子のセットをしてお盆に並べている。
瀬川先生はポットのお湯を確認しておられる。
ほとんど準備は整っていた。
初仕事は、貴人室の客人へのお茶出しだった。
知恵子さん先導のもと、Kさんとお菓子と立てたお抹茶をお盆に乗せて、大正~昭和初期に造られた味わい深い階段を注意深く運ぶ。
お茶を差し出された客人方は、それがお抹茶であることに感じ入ってくださった。そのことは、私たちの緊張のほぐれる瞬間でもあった。
まずまずの出だしだと思った矢先、知恵子さんの携帯が鳴り響いた。
シンポジウムの運営に関わる方が大けがを負われ、知恵子さんが急きょ病院に付き添わなければならなくなったのだ。
知恵子さん不在のまま、お茶席を始めることとなった。
瀬川先生の陣頭指揮の下、MさんとKさんが交代で、お点前を披露し、お茶を呈した。まだ駆け出しの私は、お菓子のお運び等をするのが精一杯。
瀬川先生は、手慣れた様子で、お茶席にお見えになる運営関係者や、登壇される方々のお相手をされていた。
流派は違ってもお茶の心得がある方、または全くないのでと恐縮しながらお菓子を取られる方、外国からお見えになった方、様々な来客であったが、先生は、お一人おひとりに添うようなご説明や話題を提供されて、時間はゆうるりと流れた。
お点前の方も、お二方どちらも落ち着いた流麗なお点前を披露されて誠に平和である。

お茶席あたりの空気は、大控室の向こう半分の会議用机の並んだ、ひんやりとすら感じられる空間とはまったく異質な、和やかで穏やかな空間を提供していたように思う。
野点傘の赤色がとても美しく、控室に彩りを添えていた。
支給されたお弁当を頂き、知恵子さんもお昼過ぎに病院から戻られて、お茶席も何となく活気づく。
三時を目途にお茶席を仕舞う。
四時半には退室し、大講堂のシンポジウムを軽く聴講して、その後大学構内を知恵子さんに案内していただいた。
久し振りに当たった外気は、思いの他爽やかで、心地よく襟元を通り抜けた。
道行や羽織は不要だった。
大隈重信像に至る道筋の銀杏の黄色さと青空のコントラストが、解放感を味わわせてくれた。
六時半からリーガロイヤルホテルで行われた懇親会にも参加させていただき、美酒と美食に会話も弾み、つつがなく長い一日を楽しく終えることが出来た。(文責:c.k)

ここから祭り2018

2018年11月25日(日曜日)

(参加者:中村良子、芦谷絵理子、小松尚子、瀬川寛善、荒木貴裕、松久保忠宏、宮下文子、c.k、瀬川隆生、瀬川知恵子、福本敦子、佐藤敏子、m.m)

3連休の最後の日曜日、新宿区の「ここ・からまつり」に参加しました。当日は紅葉も美しく、晴天で気持ちのいい日でした。会場入り口にはこの季節ならではのススキなどが飾られ、人々の目を楽しませていました。

私達の茶席イベントも連続6回目でお客様も楽しみにしてくれているようです。部屋の窓には赤や黄色の枝や葉を貼り、装飾しました。立礼の赤い野点傘と御園棚を配し、準備は万端です。

床は14代家元 允猶斎竹卿の筆による「円相」。言葉や文字による表現を超えたところにある完全性を表す禅語。
棚は裏千家14代淡々斎好みの組み立て式の御園棚。格調高い棚です。
お棗は井伊宗観好写11月の丸棗 枇杷に千鳥。かわいらしい千鳥が印象的です。
茶杓は10代休々斎作の銘 孫の鶴。
花は魚籠花入にほととぎす・菊・さざんか・花水木の照葉・水引と秋の風情です。
主菓子は 高田馬場 菊月堂の「柿」。だいだい色に染まったかわいらしいお菓子です。

10時の銅羅の合図にて第1席がスタートしました。あっという間に通路は人でいっぱいになり、水屋からの移動が大変なほどでした。たくさんのお客様がお茶を楽しんでくださいました。
嬉しかったのは、今年も新宿区長の吉住健一様、ならびに、「ここから広場」の「仕事館」新宿区シルバー人材センター会長の吉良様のご列席をいただいたことです。お茶とお抹茶を召し上がっていただき、応援のお言葉をいただきました。

12:00からは代表による英語でのお茶席も行われました。
こちらを是非体験したいというお客様も来られ大変好評でした。
早くも12:30には主菓子「柿」が終了となり、予定していたお点前も最後のお席までいかずに茶会も終わりとなりました。

会記は以下の通りです。

床       「円相」 
          14代家元 允猶斎竹卿 筆
花入    魚籠花入
花       ほととぎす, 菊, さざんか, 花水木の照葉, 水引
香合    山中塗乾漆  栗  畑幸春作
出袱紗 黄袱紗 14代允猶斎竹卿花押
香        白壇(sandalwood)
釜        常什
棚        御園棚 裏千家14代淡々斎好み
水指     織部焼
薄器     井伊宗観好11月次茶器写 加賀蒔絵塗師前端峰春作
            丸棗 洗朱塗 枇杷に千鳥
茶杓     10代 休々斎作 銘 孫の鶴
蓋置     竹蓋置 交趾焼
建水     飛騨春慶塗(lacquerware)
茶碗     主 志野 王子窯 加藤寛治作
              替1 久谷焼 正陶
              替2 妙高米色磁 高井進作
抹茶     銘:老松    詰:橋本美好園
菓子     製:菊月堂(高田馬場) 銘:柿

(文責:m.m)

御家元襲名祝賀茶会

2018年9月30日(日) 

(参加者:上田福子、m.m、、宮下文子、芦谷絵理子、野口昌美、福本敦子、瀬川隆生、瀬川知恵子、松久保忠宏、)

竹風会東京支部主催による第14代允猶斎竹卿紹智御家元襲名祝賀茶会が開催された。
場所はグランドプリンスホテル新高輪。大型の台風24号が近づく雨模様の中での開催となったが、朝から男女共に着物に身を包み、ホテル内では終始雨に濡れることなく、凛とした華やかな雰囲気となった。

初めの席では主菓子を頂く。“寿”の文字が浮彫にされた、「赤坂塩野」の六角形のなんとも目出度い紅白のお菓子である。その季節や茶会の趣旨に沿った主菓子の洗練された色彩や形は日本ならではの文化であり、茶席の中での大きな楽しみの1つでもある。

主菓子を頂いた後は、席を移しての大広間での濃茶席。藪内十八種の棚のうち、台目棚である壺蘆棚でのお点前であった。私は初めて壺蘆棚を拝見したので、かなり嬉しかったが、やはり間近で見てもなかなか風格のある棚である。
床の間の掛軸は大徳寺の明道和尚の筆によるもので、南宋末期の禅僧、虚堂智愚が日本から参禅した無象静照に与えたという法語の墨蹟を写したもの。
花入れはかなり大きめで、柿の木を中心に生けられており、2畳ほどもある大きめの床の間は、掛軸と併せて、実にバランスの取れた見ごたえのあるものであった。

“万歳”の掛軸が掛かる中待合で一息の後、続く薄茶席では、女性がお点前を披露。藪内は武家点前であるが故に男点前とも言われているが、女性の方が点前をされると、その大振りな点前に優雅さも加わり、男性の点前とはまた違った美しさがある。
床の間には、明からの渡来人、飛来一閑の“一閑張”の細工花籠に矢筈ススキに撫子、女郎草や紅白の水引などが生けられていた。
干菓子も「塩野」製。盆は東京竹風会支部長、菅直人(元首相)の奥様がオバマ前アメリカ合衆国大統領から頂いた大きめの丸盆で、裏にはオバマ大統領のサインが入っていたとのこと。(私は席列の途中でまだ干菓子が載っていたので、サインを拝見することはできませんでしたが。)
また、茶碗も現宗匠が初めて命銘した黒楽茶碗が出されるなど、濃茶席・薄茶席を通して、流石に今回の御家元襲名祝賀茶会に相応しい貴重なお道具の数々が惜しみなく披露されており、大変勉強になり、目の肥やしにもなった。

最後は祝膳席。お酒も少々頂きながら、お腹も気持ちも頭の中も、いっぱいとなって終わることのできた祝賀茶会であった。

今回は主催側ではなく終始お客の立場として参加し、お点前や床飾り、お道具類を拝見したが、今後に活かせる大変良い経験となった。

末筆ながら、今回の大茶会を準備され、無事に終わられた竹風会東京支部の方々の多大なるご尽力・ご苦労に心からの感謝を申し上げて締めくくりとしたい。(文責:松久保忠宏)

京都家元夏季講習2018年

(参加者:m.m、野口昌美、中村良子、瀬川隆生、瀬川知恵子、宮下文子)

今年は、新宿研究会として、4回目の参加になりました。
瀬川先生だけは全日程に参加されましたが、個人の進み具合と都合により、それぞれに参加しましたので、私の参加した部分だけになりますが、報告させていただきます。

8月24日(金)

午後、家元と約60人の私達弟子が1台のバスに乗って、大徳寺を見学しました。
大徳寺には、多くの塔頭がありますが、まずとんちで有名な一休禅師が開祖の真珠庵を見学。現和尚が軽妙洒脱な口調で塔頭の内部を案内してくれました。方丈の庭におかれた7、5、3の石や、現代アートの有名な諸氏が描いた何枚もの襖絵、500年以前に作られた座敷にも違和感なく調和した絵がすばらしい。

茶室「庭玉軒」では、家元が亭主席に座られて、私達も交代で5,6人づつ客席に入りました。重要文化財に指定されている茶室に座らせていただけるなんて、夢のようでした。
茶室は二畳台目ですが、座ってみれば、それほど狭くは感じません。となりに水屋があり、ふすまをあけているからでしょうか。
雲雀棚、色紙窓 なんとなく、燕庵に感じが似ているようね、とは知恵子さんの感想です。
その後は、大徳寺金毛閣に登らせていただきました。天皇からの勅使や、関白のような貴人だけが通れる、正面の門です。
こちらは、一般には、見学は許可されていませんが、まさに家元のおかげです。
門の上の楼閣の中は、仏像が多く並んでいて、切腹の原因になった利休の木像は、傍らの小さな御社に収まっていました。

次に訪れた三玄院には、今年3月に亡くなられた先代家元のお墓、又、古田織部のお墓があり、それぞれに、お参りしました。後の後の弟子のひとりとして、ごあいさつができて、感慨深いものがありました。

8月25日(土)

午前中に瀬川先生と初段の方たちが講習を受けている間、知恵子さん、良子さんと3人で、自由行動。三十三間堂と、智積院を、見学してきました。
三十三間堂には、国宝の「十一面千手千眼観世音」を中心に1000体の仏像が半眼を閉じて静かに居並び、最前列には、十二神将が水晶の眼を光らせて思い思いの姿で仏を守っているのです。その様子は、圧倒的迫力で私達に迫ってきます。当時の人たちが、この中に入ったら、どんな感覚になったのでしょう。
すばらしい仏の世界を味わった後、近年、できた売店エリアに入った途端、エアコンの涼しい風に、現代人の私達は、ホッと生き返りました。

次に訪ねたのは、お隣の智積院。長谷川等伯一門の絵と、利休好みの御庭が、有名です。
汗で、ふうふう言っている私達に、チケット売り場のお嬢さんが、「まずは宝物館でゆっくりなさって、御庭をご覧ください。」
屋内に1歩入った途端、冷房の効いた部屋には、見学者は一人もいなくて、私達だけ。快適な空間の、四方の壁には、長谷川等伯や、息子の久蔵、他一門の絵がとりまいています。松、桜、秋の草花、などが絢爛豪華に、また、しっとりと風情豊かに描かれていて、自動音声の説明を何回もきいて、国宝の絵を十分に、味わいました。

12時半には、タクシーで、燕庵前で、午前の方たちと合流して、燕庵を、拝見。
受付で記帳をしたのですが、署名の数が少ないのを見て、こんなに、よい機会なのに、燕庵を見学に来る方が少ないのは、もったいないと思いましたが、上級の先生たちは、家元のお稽古をここでなさるから、講習の合間にこなくてもいいのだなと、一人合点しました。
静かで、人の少ない、雲脚、緝凞堂、持仏堂や御庭を、ゆっくりと、見学できて、幸せなひと時でした。

午後には、いよいよ、誓約以上の私たちの、講習に参加しました。
今年は、「茶筅飾り」と「唐物台茶碗」の2回の模範手前がありました。
私は、ちょうどお稽古で、唐物と、台茶碗をそれぞれ教えていただいたばかりでしたので、その2つが合体すると、どうなるのかしらと、興味深く拝見しました。私のお稽古の場合は、とまどいながら、教えていただきながらするので、時間がかかるのですが、舞台の先生のお手前は流れるように進みました。最後の茶碗をぬぐった茶巾を、茶碗に戻さずに、小板に置かれたので、あれっと思った時、同時に「まちがえちゃった!」という先生の声もマイクを通して聞こえて、またまた、びっくり!
模範手前をするような先生方でも、舞台で緊張すると間違えることがあるのね・・・・と、なんだか、ホッとしました。

最後に、家元から、講習証と、家元筆の短冊をいただきました。ことしは、「清風」その意味は、心の修練によってあらゆるとらわれを取り去った後の清々しさを爽やかな風にたとえたものです。
私も、美味しいお茶を楽しむだけでなく、お茶の稽古をとおして心を鍛えて、精進することによって、このような、清風を感じ取れるように、なりたいものです。
夜は、新宿研究会の方々と、二条のがんこ亭で、食事会。
代表の娘さんが、京都に在住なので、毎年、美味しいお店を紹介してくれます。
かっては豪商の角倉了以の屋敷だったという素晴らしい建物で、高瀬川からの水をひきいれたという素晴らしい庭園があり、夕方には、かがり火をたいて太鼓を打つパフォーマンスもあり、これぞ、京都という風情の店でした。

料理も良し、酒も良し、お運びさんも、愛想よし、で楽しい宴になりました。
驚いたことは、入り組んだ廊下を、おかたずけロボットが走っていることです。
京都は、古い街なのに、新しいものを取り入れるのが、上手ですね。

8月26日(日)

瀬川先生だけが出席した上級者の講義が終わってから、全員が参加できる、お茶に関係のある外部の講師による講演会がありました。
今年の講師は、陶芸家の4代諏訪蘇山氏。
初代の蘇山は金沢藩士で、明治になってから、京都にでてきて、さまざまな経験、研鑽を積んで、青磁の研究を深めて、陶芸家の道を極めたそうです。
青磁の青は、生地に鉄分の入った釉薬を加えることで、出しているそうで、これは諏訪家に代々伝えられてきた、特別の技術なのでしょう。
初代には後継者がいなくて、弟の家系の方が継ぎ、今の4代目は女性です。
4代目のお母様は漆芸の中村宗哲の家の娘さんで、お姉様は中村の家を継いでいらっしゃるということですから、お母様や姉妹方で、器の中に漆をかけるといった、新しい試みを、創造していられるそうです。
芸術の一家ならではの、コラボレーションですね。うらやましい限りです。

13時にすべての予定が終わって、今年の講習も終わりました。
前の週から台風が来る予報がされていたり、例年にない記録破りの猛暑など、不安な材料が沢山ありましたが、終わってみると、とても充実した、中身の濃い3日間でした。準備してくださった、藪の内家元、新宿研究会の瀬川ご夫妻、一緒に参加した皆さまに、感謝いたします。
来年も、又、夏の京都に来られますように、お祈りしています。(文責:宮下文子)

ふれあい祭り2018

2018年3月25日(土)

(参加者:松久保忠宏、瀬川寛善、中村良子、宮下文子、福本敦子、m.m、上田福子、小松尚子、芦谷絵理子、瀬川隆生、瀬川知恵子、忽滑谷優里)

四谷地域センターで毎年開催される「四谷地域センターふれあい祭り」は3月25日の開催となりました。
古儀茶道藪内流新宿研究会の雛祭り茶会は今年で連続6回目の開催です。
前日に雛壇や茶会の準備をしましたが、皆さま慣れたご様子でてきぱきとされていて、2時間ほどで支度が整いました。
雛飾りは小さい時以来で久々でどこに誰を(何を)飾ればいいのか分からなかったのですが、雛壇の飾り方は関東と関西で違うなどお話ししながら、楽しく準備に参加しました。

お茶会当日、天気は最高気温20度を超える暖かな晴天の日で、絶好の茶会日和となりました。お点前(菱飾り)のトップバッターは智恵子さんで、お手本にさせていただきながら、おいしくお茶を頂戴いたしました。

新宿区長をはじめ海外からのご参加の方、家族連れでいらっしゃる方など様々で、小さなお子様が初体験の抹茶を飲んで、おいしい!とお話ししていた様子がとても印象的でした。
用意した100個のお菓子も14時には完売となり、去年を上回る速さでの終了となりました。
研究会の皆さま、お疲れ様でした。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

<ふれあい祭り 会記>
床  花紅而柳緑 青々斎作
花入 青磁 鶴首(京焼)
花 菜の花、乙女椿
香合 色絵 立雛 和楽庵
水指 トンボ 安南 加藤五陶作
棗 朱塗 薬器 ―花吹雪に囃子―
  宗観好み(3)月次茶器 前端峰春作
建水 飛騨春慶塗
茶杓 戸上明道老師作(大徳寺派玉龍寺前住職) 銘 吉祥
茶碗 主 九谷 山崎竹泉作
   替 妙高米色磁 高井進作/古伊賀焼 祭峰作
抹茶 銘 老松   詰 橋本美好園
菓子 製 菊月堂(高田馬場) 銘 水辺の春

<当日の写真>
集合写真。
計11名でおもてなしです。


お茶室より、新宿御苑を望む。
朝から入場チケットを待つお花見客でいっぱいでした。


お菓子「水辺の春」。
暖かい(少し暑い)今日には涼しげで、ぴったりなお菓子。


(文責:忽滑谷優里)

誓約以上 東京竹風会春季講習会

3月11日(土曜日)12時20分~16時50分

(参加者:宮下文子、瀬川隆生、瀬川知恵子)

3月11日(土曜日)12時20分~16時50分。 品川のグランドプリンスホテル新高輪内、茶寮「恵庵」にて、毎年、緊張が続く東京竹風会主催の茶道講習会が開催される。私は、今回、初めて、二日目、古儀茶道藪内流中段(誓約以上)のコースに参加した。

いつもながら、当日の朝に発表される担当メンバー表にドキドキさせられる。
実習のテーマは、風炉「続き薄茶」。まず講師紹介があり、組分け表について説明があった。お家元チーム(部屋:曙)16名、若山先生チーム(部屋:月)14名。私たちはお家元チームで、部屋は「曙」である。今回は、瀬川知恵子が1席は次客、3席は亭主に指定されている。一緒に参加した宮下文子さんは、2席が点て出し客、3席が私の後見を担当することになった。ちなみに、代表、瀬川隆生は、組織側だが、2席正客の指定があった。
まず、大先生方による模範点前が披露された。安定したお点前は、見ている者も安心して眺められる。よどみのないお点前で、いとも簡単そうに見えるのだが。

さて実習となり、曙組と月組の二手に分かれて、私たちは3席を迎えた。
他の社中の方と組むのとは違って、私と文子さんは、いつもの仲間同士なので、気分的に楽であったが、なにせ、お家元の前での点前披露で、さすがに二人とも緊張の連続だった。

水屋では、大先輩たちがお茶を刷き、茶碗、茶巾、茶入れ、棗の用意をしてくださるので、他の作業なしに、点前に集中できるのは、ありがたい。時間が押していたせいで、正客の質問にも、床の間の説明や道具の詳細な説明を省略してよいことになったのは、覚えの悪い私には、ラッキーなことだった。

前日に二度、当日の朝に一度、続き薄茶の稽古をしてきたので、割合、そのままの点前ができたと思う。残念だったのは、一生懸命練習し、茶巾を畳み替える場面を私の見せ場だと思っていたのに、お家元が、この時間になると、横を向いて、他の人たちとおしゃべりを始め、私の方を見ていらっしゃらなかったことだ。私の点前が下手すぎて、見ていられなかった?ということもないと思うのだが、とりあえず、危惧していたこと、たとえば茶筅を倒すとか、茶杓を落とすこともなく、一通りの点前を終えたことは幸いだった。

大先輩の模範点前を見ていると、さすがにスムーズな手付き、凛とした構え方、堂々とした立ち振る舞いなどが美しく、私などは足元にも及ばないことを痛感する。順番を覚えたとか、間違わないで次の動作に入れた、くらいがせいぜいの私は、見せ方の美しさや格好よさなど、まだまだ程遠い。心を無にできたら、自然に点前は美しくなるのだろうか?私と文子さんは、始めから終わりまで、食い入るように、大先輩の動作に集中し、なんとか、真似ができないか、時間一杯、研究していたように思う。
茶道の勉強を始めて、東京竹風会の講習会ほど、役に立つ機会はない。自己流に、いい加減にやっていては進歩がないのだから。一杓の水を汲む動作でさえ、長年稽古を重ねている先輩は違うのは何故だろう。
今日も色々、新しいことも覚えた。三つ足の菓子盆や鉢の場合は、一本足の着いた方をお客に向けるということ。ところが、中国では、これと反対になる、というから、ややこしい。風炉先の模様があるものは、模様を客側に向けること。続き薄茶の場合は、濃茶茶碗を畳み返した茶巾で拭いた後、後見が持ち出してくる替え茶巾に変えること。
始めの濃茶を出すのは、客が菓子を召し上がって、後見が盆を下げてから、ということ。
お正客の座布団、莨盆、菓子盆は、亭主が運び、次客、三客の分は後見が運んでもよい、などなど。

とりあえず、今回は、落ち着いて楽しく稽古を見ていただけたから大成功だったとしたい。亭主役、3名の点て方について、お家元は、間違っているところは、はっきり指摘された。その中に、私の点前は入っていなかったので、まぁまぁパスかも、と内心ほっとしている。
お家元は実技後のまとめとして、全体に向けて、「よく、稽古をされていると思います」と述べられたのは、なにより勇気の出るお言葉だった。
このように、お家元が直々に、稽古をみてアドバイスしてくださる古儀茶道藪内流の講習制度は、本当に真面目で親切だと思う。怖さはあるけれど、次回も是非、講習会には参加したいと思っている。(文責:瀬川知恵子)

初釜2018

2018年1月21日 東京竹風会初釜

(参加者:中村良子、瀬川隆生、瀬川知恵子、宮下文子)

1月21日、恒例の、築地本願寺の初釜に参加してきましたので、今回は私目線で、レポートをしたいとおもいます。
少し時間が早かったので、新しくできたインフォメーションセンターに入ってみました。入口で、偶々、瀬川知恵子さんと会ったので、少々、一緒に見学してみました。建物のなかには、受付、信徒用の控室、売店、カフェ等があり、知恵子さんのお話では当日の朝、新カフェをテレビで中継していたとの事。
カフェは、大きなガラス窓から陽がさんさんとはいり、朝食メニューやスイーツなど充実していて居心地のよさそうなスペースなので、これから銀座方面の観光スポットになるのではないでしょうか?

10時に伝道会館で、中村良子さんと会い、3人で受付をしました。例年は瀬川先生とご一緒するのですが、今年は、先生は運営のお手伝いをされたので、3人でお茶席をまわりました。
まずは、薄茶席に案内されました。
お床の掛物は、大谷尊由師筆の「日の出鶴」、お花は竹一重切りに椿と梅の枝がはいっていましたが、何と梅の枝に苔がついているのです。こんなに細い枝に苔がついているなんて、盆栽からきりとったのでしょうか? お道具類はほとんど京都から運ばれるそうですが、お花はどういうルートでくるのか、お家元の奥の深さを感じました。
お茶碗も重茶碗の他に、何種類もの素晴らしい替え茶わんが使われましたが、私が頂いた茶碗は、殿上人が蹴鞠をしている雅な「若菜」という銘の阿山窯の茶碗でした。素晴らしい茶碗でいただくと、抹茶の味も一際美味しいのですね。

次の、濃茶席に入って驚きました。
お正客が、菅元総理だったのです。先ほどの薄茶席で後見をされていた、菅伸子先生が隣に座り、なにかとご指南されるのがなんともほほえましくて、とてもお似合いのご夫婦だと、感じ入りました。  元総理と同じ部屋でお茶をいただくなんて、何と光栄なことでしょう。茶室に入ったら、身分の上下はなく、「一期一会を共に建立する」といった、お茶のこころを体感したひと時でした。

例年のお楽しみの富くじは、お弟子さんの「ワン」と鳴き声から始まり、空くじなしで皆がそれぞれ良い物をいただきましたが、私には色紙「天真而妙」が当たりました。「ありのままで偽りや飾りがなくそのままで素晴らしい」という意味だそうです。これからの、生き方の支えになる言葉をいただきました。
午後は、美味しい点心を頂き、立礼の席でも趣向をこらしたお道具で、お茶をいただけて、大満足の1日でした。(文責:宮下文子)