古儀茶道藪内流の精神を味わいながら、伝統文化を和やかに学ぶ研究会のご案内です。

古儀茶道薮内流新宿研究会
古儀茶道藪内流新宿研究会のご入会案内

イベント 2024

コロナの衰退を受けて、古儀茶道薮内流は、濃茶各服の制限も解かれ、本格的な茶道活動が始動した年になりました。

1月8日(月)京都家元 招待者向け初釜

会場 京都家元燕庵
参加者 瀬川隆生

今年も家元からのご招待を受けて、瀬川代表は燕庵に向かいました。茶席のくじで「福」が当たり、幸先の良い年になりました。

1月21日(日)竹風会東京支部初釜 松久保忠宏

築地本願寺第一伝道会館 濃茶席、薄茶席、立礼席、祝膳席
参加者 松久保忠宏、中村良子、松澤真由美、nk、瀬川隆生、瀬川知恵子

当研究会のイベントは必ず晴れるのが定番であったが、当日は珍しく朝からあいにくの雨。
茶会としてはこれもまた一興かもしれない。
場所は恒例の築地本願寺。少し早めに着いたので、本堂でお参り。いつもながらの威厳ある静寂さと線香の香りの中、気持ちを落ち着ける。

受付の後、最初に薄茶席に入った。
床には西本願寺の門如上人が第六代家元比老斎竹陰に贈った大ぶりの掛軸が掛かる。軸には「香合茶煙陸羽家 暗窓一樹月明夜」の文字。銘「ちとせ」の花入に見事な枝ぶりの梅。
お干菓子にも梅の絵が入り、待ち遠しい春を感じさせるものであった。
お抹茶は美好園の「老松」。お稽古でも使っている抹茶であるが、場が異なるとまた味わいも異なって面白い。

次に濃茶席。
待合の床には様々な色や形の今年の干支の龍の置物が12個置かれ、心楽しませる。
主菓子は龍の絵が刻印された絵馬の形をした饅頭で大変美味であった。
本席の床の軸は藪内新春恒例の「心廣體胖春」。第十一代家元透月斎竹窓の筆。迫力があり見事である。
花入は象耳の唐銅で花は牡丹。香合は第六代家元比老斎竹陰のお好みの大はまぐり。
茶杓は第十二代家元猗々斎竹風の作で銘を「和光」。茶碗は慶雲作の奥高麗。茶入は瀬戸織部。
本席の濃茶はお家元が点ててくださり、大変有難く頂いた。お家元のお点前を間近で拝見できて大変勉強になる。
今年はコロナも落ち着き、数年ぶりの回し飲みが復活。本来の茶道の作法に戻り、懐かしくも身の引き締まる思いがした。
濃茶を頂いた後は恒例の福引。私は念願の干支の龍の青磁の香合を引き当てることができ、最高に嬉しい思いだった。また、当研究会の知恵子さんが現家元筆の縦書きの書き物(一等)を見事に引き当てた。文字は「龍吟雲起」(りゅうぎんずればくもおこり)。碧巖録からの引用で、全文は「龍吟雲起、虎嘯風生」(とらうそぶけばかぜしょうず)。
ちなみに、今年年初の京都のお家元の燕庵で行われた初釜での福引では、当研究会の瀬川代表は現家元筆の横書きの書き物(二等)を見事に引き当てており(文字は「知足」(ちそく):ご存じのように「唯吾知足」の一部)、これでご夫婦で一等と二等を引き当てるという、幸先の良い年となった。

次に立礼席で薄茶を頂く。
床の軸には扇面形の紙に「寿」の文字。現家元の第十四代允猶斎竹卿の筆。花は紅白椿に柳。香合は宇治の朝日焼。
棗は第十代家元休々斎竹翠の花押が入り、銘が「松竹梅」。
茶杓は先代の第十三代家元青々斎竹仲の作で銘を「登龍門」。
茶碗は永楽作の「日の出鶴」。当代のお好みである。

最後は本願寺内の日本料理店で膳を頂く。色とりどりの美味しいお料理を頂きながら、全ての茶席が終わった後の、ほっと一息の時間であった。

例年もそうであるが、今年も代々のお家元の様々なお道具を拝見することができ、大変勉強になり感動もひとしおであった。

茶会終了の頃には雨も上がり、清々しい気持ちで本願寺を後にすることができた。



(以上 松久保忠宏記)

3月9日(土)東京支部講習会

築地本願寺第一伝道館 紫雲の間 午前、午後
講習内容 風炉 薄茶二段棚、割稽古 柄杓さばき
参加者 松久保忠宏、mm、松澤真由美、瀬川隆生

3月10日(日)新宿区四谷区民センター ふれあい祭

会場 新宿区四谷区民センター12階和室AB
ひなまつり 菱飾り点前披露
参加者:伊藤博之、松久保忠宏、中村良子、mm、nk、松澤真由美、野口昌美、平山真広、瀬川寛善、瀬川隆生、瀬川知恵子、

9日

夕方から、いつもの飾り付けの準備となり、とにかく時間のかかる七段の雛壇設定に、総出で取り掛かる。関東の並べ方はどうだとか、関西ならどうするとか、楽器の持たせ方順番がどうの、お雛様の持ち物の茶道具が右だ左だと、すったもんだしながらも、どどんと七段飾りに仕上がった。傘を広げ、花を飾って、準備は整った。

10日

日本晴れに恵まれる。これまで窓の外を眺める余裕がなかったが、朝、窓枠に沿って、まるで絵に描いたような富士山が見えて感動的だった。
今年は、ふれあい祭りの規模を縮小するとのことで、どれくらいの客が入るのか心配していたが、朝の早い時間帯から、混み始めた。初めて参加される平山昌広氏が受付をしっかり担当してくれたので、会がスムーズに進んだ。
水屋のチームワークもよく、nk氏の即席薄茶一杯スプーンも、役に立った。 それぞれが、日常の稽古の成果を生かしてお点前に臨まれたことと思う。
何度か来ていただいている国会議員の海江田万里氏も来席されて、場が盛り上がった。お子様が多かったのが印象的であった。毎年、お雛様を見るのを楽しみにしている参加者も多い。区のお祭りを盛り上げられて、施設利用者としてのお礼の気持ちを表せたと思う。いつもながら、研究会の皆様のご協力に感謝したい。



(瀬川知恵子 記)

5月25日(土)儀茶道薮内流竹風会設立50周年記念茶会

会場 京都 西本願寺飛雲閣
午前10時~午後3時まで
飛雲閣(続き薄茶)、西本願寺竹桧の間(祝膳席)
参加者 瀬川隆生、野口昌美、nk

竹風会50周年の記念茶会は国宝、飛雲閣内で開催された。

6月30日(日)東京竹風会総会、講演会

築地本願寺第一伝道館一階 10時から15時30分
参加者 野口昌美、瀬川隆生、瀬川知恵子
午前 総会
午後 室瀬祐先生のご講演(漆芸家)「漆の話」

「漆の話」講演 室瀬祐(むろせたすく) 瀬川隆生

6月30日、築地本願寺で開催された総会後の講演は、なかなか聞くことのない「漆の話」だった。茶道具として当たり前に使っている塗り物だが、英語でジャパン(あるいはジャパニーズ ラッカー)と訳されるほど、遠い昔から日本文化との関係が深いものだ。その先頭に立って恩恵を受けている茶道を学ぶ私たちが、実は、漆について、あまり知識がないのも、考えてみれば手落ちだ。今回、このような企画を進めてくださった役員関係者に感謝を申し上げたい。
漆がバクテリアでは溶けないこと、金を溶かす酸でも溶かせないこと、ただ日光には弱いなど、意外な漆の特徴に驚く。漆の細い絵を描くには、昔はネズミの毛、現在では猫の毛を使っている話が面白かった。金粉を振りまくための筒、粗さが違う丸かん、平目かんの金粉を実際に見ることができ、研ぎ出し蒔絵の見事さには皆がうなった。

一般大学の出身でありながら、文化財修復、漆芸技術に興味をもったのは、やはり代々の環境、ご家族の影響があるのだろうが、それを超えて新しい技術、研究へ進もうとする室瀬氏の情熱的な目に感動した。日本の漆の産地が岩手県、茨城県などと、多くないことにも驚いた。管理が大変で、草刈りや病気への注意、動物からの被害もある。そして漆には、寒暖差が激しいほど、都合がいい現実、冬のマス15度にもなる厳しさが、実は漆にはいいというのも、人間には厳しい条件だ。漆の木が足りなくて取り合いになっていること、そのために漆の木を植える努力も必要なこと、茨城県奥久慈地方に移住し、全人生をかけて日本の文化を守って漆研究、技法研究に打ち込む姿は、茶道をして塗り物の道具を楽しませてもらっている私たちには、ありがたい存在である。無くなっては困る塗り物を支えてくれる若い研究者、技術者に心からエールを送りたいと思った。  

(瀬川隆生 記)

8月23日、24日、25日 京都家元夏期講習会

会場 国宝 飛雲閣、西本願寺聞法館
参加者 松久保忠宏、中村良子、mm、松澤真由美、野口昌美、上田福子、瀬川隆生、瀬川知恵子

23日

准教授以上対象。会場は国宝、飛雲閣。
午後から見学バス旅行があり、荘に向かいました。宇治にある流祖、高谷宗範の山荘です。高谷宗範は検事で弁護士で理想を求める山荘流の茶道を創始した茶人でした。1851年~1933年の人で、設計はすべて宗範が行い、四角と丸を組み合わせた幾何学的な作りの松殿山荘の内部が興味を引きました。心は丸く円満に行い、行いは正しく四角にということを表しているとか。スウェーデンの皇太子妃も訪れたことがあるそうです。

24日

初段、中段むけの講習。京都西本願寺 聞法会館
昼休みには、みんなで燕庵を見学し、静かな佇まいの歴史を思い、剣仲、利休、前宗匠のお仏壇に手を合わせ、茶道に精進する心を新たにいたしました。いつもの相生餅うどんやさんで、懐かしい味を楽しみ、夜は慶弔16年豪商角倉了以によってつくられた高瀬川、がんこ亭の広大な庭を散策し、個室で、飲み放題付きの魚しゃぶ膳コースを囲み、くったくのない会話が止まりませんでした。

25日

中段以上向けの講習に続き、表彰式。
続いて源氏物語の研究者の講演があり、皆様、熱心に耳を傾けたり、メモをとっていました。その後、解散となりました。三日間、参加された方々は、お疲れ様でした。

11月10日(日) 新宿区ここから館「ここ・から祭り」

会場 新宿区ここから館 仕事棟4階
秋の茶会 立礼席
参加者 伊藤博之、松久保忠宏、mm、松澤真由美、浅井里美、瀬川隆生、瀬川知恵子

前日、昼過ぎから準備に入り、茶券を作ったり、大量のススキをさばいたり、水屋のポット、スイッチの点検も万端。当日は、良い天気になりました。最初は、6名ぐらいのお客様で、大丈夫かしらと思っていたが、昼頃から会場が混み始め、3時の終了時間前におよそ100人近くを記録しました。今回も大盛況でした。椅子席なので、お年を召した方も、お子様もゆったり楽しまれていたと思います。今回は、たまたま参加できない会員が多くなり、少人数でフル操業になりましたが、経験がものを言い、手際の良い連携プレーになりました。

11月24日(日) 竹風会東京支部茶会

会場 茶道会館 山里
10時~午後3時
濃茶席、薄茶席、点心席
参加者 松久保忠宏、nk、mm、松澤真由美、瀬川隆生、瀬川知恵子

今回は岩佐先生をしのぶ会と銘打って、濃茶席が営まれ。高本先生の社中が薄茶席、野村證券茶道部が点心席を担当していました。久しぶりの「山里」での茶席で、点心の味が格段に上がったように感じました。山里のご主人とも、お話をする機会があり、戦争を挟んで、いろいろご苦労があったことなどを伺いました。

11月中旬

大茶道辞典にもお名前と説明が掲載される神戸の実業家で、薮内流の大茶人であった柏木玉庵氏は、燕庵の写しを持っていた方としても有名です。玉庵氏のお孫様、柏木厚彦様のご家族は、いつも私共の新宿研究会のホームページを楽しまれているそうで、この度は私どもに休休斎宗匠関係のお茶道具の数々を寄付いただきました。お軸、花入れ、香合、棗をはじめ、大変貴重な品々で、恐縮しております。柏木厚彦様には、快く,当新宿研究会の名誉会員をお引き受けいただきました。

12月1日(日)京都 北野天満宮献茶祭

場所 京都 北野天満宮
9時~午後3時
6年ごとに開催される北野天満宮の献茶は各流派の輪番制になっており、今回は薮内流家元が献茶担当で儀式に臨みました。そもそも豊臣秀吉以来、献茶を再開したのは、薮内流10代家元の休休斎宗匠だったとのこと。一日中、各所で茶席が設けられ、大変な賑わいになり、秀吉の大茶会の面影を見るようでした。京都の18の菓子匠が自慢の菓子を展示するコーナーもあり、大変美味しい、楽しい席でした。もみじも見頃で美しく、宝物殿の日本刀に見入るなど、時間がまったく足りませんでした。NHKの趣味どきで薮内流を担当した森田洋平アナウンサーとも会話を楽しみました。現在、薮内流を習っているとのことでした。

風月殿奥の間茶席(副席薄茶)、明月舎(副席薄茶)、松向軒(副席薄茶)、上七軒歌舞練場(副席薄茶)菓匠会(協賛席)、北門点心席(蕎麦)
もみじ苑拝観券、宝物殿拝観券、撒饌付き
参加者 松澤真由美、mm、nk、瀬川隆生、瀬川知恵子

12月21日土曜日 茶道稽古 茶室

930-1200,1300-1500,1515-1715,1730-1930
2024年、最後の茶道稽古は織部薯蕷饅頭で締めくくりました。今年は5名の新入会員を迎え、茶室が手狭になってきましたが、和室の予約に空きがなく、廊下に茣蓙を敷いて、対応しております。それでも皆様楽しそうに、熱心にお稽古をしてくださるので、嬉しく思っております。また、新しい年に向けて、皆様で茶道の研究を続けていきたいと願っております。良いお年を!